解離性健忘の症状とはー実際の解離性障害患者が語る忘れてしまうことー

解離性障害かいりせいしょうがいという病気をご存知ですか?

私黒いちごと相方の白いちごはこの解離性障害という病気です。

この病気の症状の中に、解離性健忘かいりせいけんぼうというものがあります。

健忘ってきいても「なんだそれ?」ってなりません?

ものすごく簡単に言うと、忘れてしまう症状なんです。

普通に生活している中で何をしているのかやどこにいるのかをはじめ、様々なことを忘れてしまいます。

この忘れてしまう症状である解離性健忘

この記事では解離性健忘について実際の体験を踏まえながら解説していきます。

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解離性健忘とはこんな症状

まずはこちらそご覧ください。

解離性健忘の主な特徴は、心的外傷(戦争、天災、事故、犯罪、虐待といった強い精神的衝撃)や、強いストレスとなる出来事の記憶(数時間~数日間の記憶)を思い出せなくなることです。薬物や他の病気、外傷などの影響ではなく、精神的な衝撃によって引き起こされます。

ハートクリニック大船 ホームページより引用

このように、解離性健忘とは強大な精神的ストレスにより記憶を失う症状のことです。

解離という症状を簡単に言うと、切り離すことです。

この解離性健忘の場合は記憶を切り離すということなんです。

記憶喪失と聞くと何も記憶がなくなってしまっている状態をイメージしませんか?

実際には、記憶喪失という言葉は部分的にでも記憶がない場合にも使用されます。

つまり、解離性健忘という症状は一種の記憶喪失なのです。

ちびいちご
日常的な記憶もなくなるの?

黒いちご
ではどのようなことを忘れるのかについて次に解説していきましょう

解離性健忘によって忘れてしまうこと

解離性健忘により、どのようなことを忘れてしまうのか。

これにはいくつかのパターンがあります。

解離になる原因の出来事を限定して思い出せない状態

この場合は解離性健忘を起こす理由になった出来事を、限定して思い出せなくなるものです。

解離性障害を発症する原因には自然災害と犯罪の二つのパターンが大きく見られます。

大地震などによって生じた強大なストレスにより、記憶を無くしてしまうこともあります。

これが自然災害によるものです。

それに対して、暴行や傷害などの犯罪により思い出せなくなることもあります。

つまりこの場合は、その出来事のみが記憶からなくなるものです。

出来事を含め一定期間の記憶がなくなる場合

先ほどのものが、出来事のみを思い出せなくなるのに対して、これは出来事の周辺の記憶もなくなってしまうものです。

例えば出来事の前後1日の記憶がなくなってしまう場合があります。

しかしこの1日というのは一つの例であり、実際に解離性健忘により記憶を無くしてしまう期間は様々です。

3日であったり1週間であったり、もっと長かったり。

期間については決まっているわけではなく、出来事によって変わるということでもなく、本当に様々です。

すべての記憶を無くしてしまう場合

生まれてからのすべての体験を無くしてしまうもの全生活史健忘症と言います。

おそらく一般的にイメージされる記憶喪失に近いのではないでしょうか?

自分自身の名前や、経歴など、何もかもを忘れてしまう状態です。

ちびいちご
私はだれ?ここはどこ?みたいな状態になるの?

黒いちご
そうですね。本当に何もわからなくなってしまう状態です。究極の解離などと言われたりもしますよ。

解離性健忘の実際の体験と症状

これまでに解離性健忘の症状を確認してきました。

ここからは、解離性健忘が実際にどのような症状として出ているのかの体験を解説していきます。

解離になる原因を忘れていた日々

私たち解離性障害の患者は解離性障害になった原因が必ずあります。

私自身その出来事を思い出し始めたのは最近です。

それまではそのような出来事などなく、何もなく普通の人生を送ってきていると思っていました。

それどころか、自分の記憶がないなどと思ったことすらありません。

記憶がないということが自分ではわからないのです。

私たちは普通の人生を送ってきた、何事もなかった。

これが解離です。

このように解離性健忘の状態で、自分自身を守ります。

つまり解離性健忘とはただ忘れるだけではない。

自分自身を守るための解離性健忘なのです。

日常的に忘れてしまっている状態

解離性健忘の症状によって、日常的にも忘れてしまう症状があります。

例えば家族であっても、誰なのかわからなくなります。

例えば私と相方の白いちごは解離性障害なのですが、お互いが誰なのかわからなくなります。

朝起きたときなど「あんた誰?」から会話が始まったりします。

「ここはどこだっけ?」と、どこにいるのかもわからなくなります。

このように日常的に起こる解離性健忘の症状もあります。

ちびいちご
この時周りはどう対応したらいいの?

黒いちご
それでは解離して忘れてしまった人への対応法を説明します。

解離性健忘によりわからなくなっている人への対応法

解離性健忘の症状によりわからなくなっている人への対応は大きく2種類あります。

解離になる原因の出来事は絶対に無理に思い出させてはいけない!

解離性障害になるには原因があり、その出来事については忘れてしまっています。

これが解離性健忘。

この出来事については絶対に無理やりに思い出させることはしてはいけません。

本人が聞いていないのに話したり、聞いたりすることは大きな負担になります。

なぜなら忘れているのは、自分自身の命を守るためなのです。

そのために無理やりに思い出させることは絶対にダメです。

ちびいちご
どんなことが思い出させることにつながるの?

思い出させることにつながることはいくつかあります。

その本人が聞いていないのに出来事について無理やり話すのはもちろんダメです。

しかしそれだけではありません。

その無理やりに出来事をほうふつとさせることもダメです。

その出来事に似た状況に遭遇することによりフラッシュバックというその時のことを今現在起きていることかのように感じてします症状が起こってしまうことがあります。

そのために無理やりに似た状況を作ることもしてはいけないのです。

しかし、解離性障害の人が安心と安全を得たときに、自然と思い出されてくるときがあります。

その時は一緒に話を聞いてあげてください

解離により誰なのかどこなのかわからなくなっている場合の対処

一時的に誰なのかどこなのかわからなくなってしまっている場合にはどのような対処ができるのか。

この場合は相手に誰なのか、どこなのか話すことは可能です。

ただし、わからなくなっていることで、パニックになっていたり大きな不安を生じさせています。

そのために大きな混乱を生まないようにしなければなりません。

誰なのかどこなのかの説明は、ゆっくりと優しくしなければなりません。

解離性健忘の症状により忘れたことは徐々に思い出せる

解離性健忘により忘れてしまった症状はずっと忘れたままではありません。

自身の身を守るために忘れたトラウマの出来事についても同じことが言えます。

一時的に忘れるのはあくまで自分が耐え切れないから。

それが、思い出されても自分が耐え切れるような状態、安心と安全が確保されれば徐々に思い出し始めます

このように思い出すのにもタイミングがあります。

その為に、先ほど説明したように、無理やり思い出させるようなことはしてはならないのです。

解離性健忘の症状とは〈まとめ〉

解離性健忘とはただ忘れてしまうだけの症状ではありません。

この忘れてしまうということは、自分自身の身を守るための症状でもあります。

忘れたいから忘れるわけでも、忘れたくないことは覚えていられるわけでもありません。

自分で選択できないのが病気であり、解離性健忘の特徴

周囲の人はそのことを理解してほしいです。

ワザとに忘れるわけでもわからなくなっているふりをしているわけでもありません。

そしてもう一度、トラウマになっている出来事を忘れている場合、絶対に無理やり思い出させようとしないでください。

自分自身で安心安全な環境で、思い出せる状況になったらだんだんと思い出し始めます。

その時に周りはしっかりと支えてあげてください。

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