記憶喪失は過去がないことと同じ。解離性障害にとって記憶とは

このサイトを運営している黒いちご・相方の白いちごは解離性障害かいりせいしょうがいという病気です。

解離性障害の代表的な症状の1つが「記憶喪失」です。

記憶喪失の人にとって記憶がないことは過去がないことと同じなんです。

この記事では記憶がないことはなぜ過去がないことになるのか

そして解離性障害の患者にとって記憶とはなんなのかを紹介していきます。

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記憶喪失は過去がないことと同じ

人物 複数の時計

 

解離性障害の代表的症状の1つ、記憶喪失。

記憶喪失の人にとって記憶がないというのは、過去がないことと同じなんです。

それは、記憶がないことは、過去の情報がないということだからです。

そもそも記憶とは、過去の体験や経験などの情報の集合です。

これまでに体験したことや、経験したことの情報が過去の記憶という形で残ります。

つまり、記憶がないことは過去の体験や経験がないということなんです。

実際に過去の体験や経験、出来事はなかったのではありません。

ですが記憶という過去の体験や経験がないのですから、記憶がないということは過去がないということなのです。

解離性障害の人にとっての記憶はとても大事なもの

解離性障害の人にとって記憶とは、通常人が考える以上に大事なものになってきます。

思い出が大事とか、そんなことではなく、もっと重要なのです。

記憶がないというのは

  • 大きな不安の原因
  • 知っている人が誰だかわからなくなる怖さと危険

このようなことがあるのです。

ここからは体験談をまじえてどんな感覚なのかを紹介してきます。

記憶がないことは大きな不安の原因になる

記憶がない、わからないというのは、想像を絶する不安を生みます。

例えばこんな会話があったとします。

こないだ一緒に行ったあの場所!面白かったけど本当に大変だったよね。

一見するとなんでもない会話のひとことですね。

ですが、記憶がない人がこれを聞いた場合、なんでもない会話のひとことではすみません。

たったこの一言の中に、大変なポイントが3つもあるんです。

  • 一緒に行った
  • あの場所
  • 面白かったけど本当に大変だった

まず最初の、「一緒に行った」、覚えていない側からすると何のことかわかりません。

一緒にというのは何人なのかというのも分からないので、ここも不安になる原因になります。

次の「あの場所」、どこに行ったのかわからないというのは大きな不安のもとです。

どんな場所なのかさっぱりわからない、もしそんな場所に今から行くとしても不安になりませんか?

そして最後「面白かったけど本当に大変だった」

一体何があったのか、よかったのか悪かったのか。何もわからない。

誰とどこで何があったのか、わからないんです。

わからないけれども、話によると誰かとどこかで何かがあった。

記憶がない、わからないというのはこのように大きな不安を掻き立てます。

あなたは誰?という怖さと危険

よく記憶喪失を扱う作品で知っているはずの人に「あなたは誰?」というシーンを見たことがありませんか?

でもこれは実際よくあるんです。

少ししかかかわりのない相手でも、とてもよく知っている人でもこれは起こります。

それはたとえ相手が「家族」であったとしてもです。

誰だから忘れる、誰だから忘れないでいられるということはないのです。

家族でも、友達でも、嫌な人でも関係ありません。

忘れたいとか忘れたくないとか、どんな気持ちでいても関係ないです。

もちろんすべての人を忘れるとも限りません。

ですが、誰だかわからなくなるというのは本人の意思とは関係なくおこります。

その為に、それが原因でトラブルになることもあります。

ほとんどの人は、記憶がなくなるということがなかなか理解できません。

忘れられた側は、「ワザとにしているんじゃないか?」と怒る人が実際にいます。

怒られたところで、病気の症状なのでどうしようもないのですが実際にそういうこともありました。

そしてこの忘れる症状を利用しようとする人もいます。

その為に、誰だかわからなくなるというのは、怖いことであり、危険なことでもあるのです。

なくなった記憶が戻ることは・・・あります!

記憶喪失になってずっとそのままなのかと言うと、それは何とも言えません。

ただ、なくなった記憶が戻ることもあります。

どうやって記憶が戻るのか

ちびいちご
そもそも難で記憶がなくなるの?

黒いちご
記憶は突然になくなるというよりも、記憶がなくなる原因の出来事があって、それをきっかけにその出来事と出来事に関連する記憶がなくなるんだ。

何故なんとも言えないと最初に答えたのかと言うと、確実に戻るとも、戻らないともわからないからです。

それにはちゃんと理由があります。

解離性障害には、これで治るという治療法がありません。

治療法だけでなく、解離性障害に効くという薬もありません。

解離性障害の代表的症状である記憶喪失。

解離性障害の治療法が確立されていないということは、記憶喪失の治療も確立されてはいないということです。

ちびいちご
治療法も薬もない・・・じゃあどうやって記憶は戻るの?

黒いちご
記憶喪失の記憶が戻るのは治療や薬で戻すのではないんです。

なくなった記憶が戻るのは、治療や薬よりも、フラッシュバックをきっかけとすることがほとんどです。

フラッシュバックというのは何らかをきっかけとして、記憶を無くす原因になる出来事が今まさに起きているかのように追体験する症状です。

このフラッシュバックをきっかけとして、記憶を無くす原因となった出来事とそれに関連する記憶を様々な形で思い出します。

フラッシュバックをどのように起こすのかと言うと

  • 映像(目の前の視界に過去の光景が見え、時に現在と二重に見えます)
  • 体の感覚(においや触覚、味覚などの様々な感覚)

このように、映像や体の感覚として症状を起こすことがほとんどです。

記憶が戻ってくるときには大きな負担もある

このようにフラッシュバックなどが原因として記憶が戻るとき、その人に負担はあるのか。

それはもちろん、あります。

実際の体験として起こす負担は大きく3つです。

  • 激しい頭痛
  • 強烈なめまい
  • お腹が崩れる

だいたいの場合にこの3つの症状が現れます。

この3つの症状ですが、一般的に思い浮かべるものよりよりだいぶ大変です。

頭痛もただ頭が痛いとかではなく、それこそ動けなくなるほどの痛みです。

めまいについても、立っていられないほど。

それこそ肉眼で見てわかるほど、眼球が揺れ動くこともあります。

お腹が崩れるのはこのめまいのせいかもしれませんが、本当に大変です。

そのために、フラッシュバックがひどいときはまともに日常生活を送ることもできません。

そのくらい、記憶が戻ってくるというのは脳や体に負担がかかるのです。

記憶が戻ってくるときの負担を減らす方法に漢方薬!

記憶が戻ってくるときには身体に大きな症状が出るほどに負担がかかります。

その大変な負担ですが、減らす方法があります。

それが漢方薬なんです!

漢方薬の中に四物湯しもつとう桂枝加芍薬湯けいしかしゃくやくとうというものがあります。

この2つの漢方薬を合わせたものを神田橋処方と呼ばれています。

この神田橋処方をのむことでフラッシュバックの症状が軽減されるのです。

フラッシュバック自体も起こり方が変わってきますが、それによる頭痛やめまいなどの症状も軽くなります。

私たちもこの神田橋処方をうけていますが、飲んでいるときと飲んでいない時では全く違うんです。

飲む前は症状がひどいと日常生活もまともにおくれないことがありました。

ですがこの神田橋処方を飲んでからというもの、症状がなくなったわけではありませんが、かなり軽く済んでいます。

記憶がなくなる原因とは?

記憶がなくなる。

一般的に考えて想像するのは難しいでしょう。

フィクションの世界の話のような感覚がしてしまうのではないでしょうか?

ですが記憶がなくなるというのにはちゃんと原因もあります。

それがものすごく強大なストレスです。

どのくらいなストレスなのかを具体的に言うと、命の危険があるほどのストレスのことです。

例えば、あなたが家族を目の前で殺されるような現場にいたとします。

その時あなたは、その出来事について、現実と受け止め耐えることが出来ますか?

それが可能な人も中にはいるでしょう。

しかし、耐えられない人も、もちろんいます。

その時、人間の脳は「これは現実に起こったことではない」とその出来事を切り離します。

これが解離という症状です。

この時に切り離すのは出来事だけではありません。

思い出さないためにその周辺の記憶や関連するものも一緒に切り離してしまいます。

これが記憶がなくなる原因であり、システムです。

そして、この解離を頻繁に起こしやすくなってしまった状態を解離性障害といいます。

記憶が戻ってくるためには家族の協力が必要不可欠

家族

記憶はフラッシュバックをきっかけとして戻ってくると言いました。

これと同時に、記憶が戻ってくるためにはとても大切なものがあります

それは「家族の協力」です。

家族の協力とは具体的に紹介すると

  • 安心と安全の確保
  • ゆっくり休める環境
  • 心の支え

この3つです。

安心と安全の確保

安心と安全の確保っていったい何なのか。

ほとんどの人が安心と安全の確保と聞いてもピンとこないでしょう。

実は記憶が戻ってくるためには、安心して生活できるということがとても大切なんです。

記憶がなくなる原因として命の危険があるほどのストレスがあります。

その状態は、安心も安全もない状態のことです。

つまり、安心や安全がない環境では、記憶がなくなる原因の状態に近いということで、記憶を戻すためには安心と安全が必要だということです。

ゆっくり休める環境

記憶が戻ってくるときは、脳や体に大きな負担があります。

とてもひどい頭痛や、立っていられないほどのめまいなど、ひどいときは日常生活に支障が出ます。

ただでさえ負担が大きく、疲労が激しいので、その状態で様々な活動をするのは困難があります。

そのため、症状がひどいときはゆっくりと安静に過ごす必要があるのです。

ゆっくり休むのにはどうしても自分だけでは難しいです。

そこでゆっくり休める環境を家族が作る必要があるのです。

心の支え

命の危険があるほどのストレスが原因で記憶をなくす。

ということは、思い出すときはその大変なことも思い出してきてしまいます。

思い出しながら、あまりに大変な出来事を耐えられないという場合もあるんです。

その結果、最悪の場合命を絶つという選択をする人もいるのです。

この時に、心の支えになる人がいるのかいないのかは大きな差があります。

心の支えになるものがあるのかないのかが思い出した結果、耐えられるかどうかの大きな要因になってくるのです。

まとめ 記憶という名の過去を取り戻すために

記憶というのは過去そのもの。

記憶を取り戻すということは過去を取り戻すことです。

それは脳にも体にも負担がかかりますが、忘れている状態というのも、大変なことや困ることがたくさんあります。

思い出せるかどうか、また、思い出しても大丈夫かどうかは家族の協力がとても大事になってきます。

  • 安心安全の確保
  • ゆっくり休める環境
  • 心の支え

これらは特に家族の存在が重要になってきます。

 

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