多重人格とは実在する病気です!

多重人格と聞くと「ドラマ漫画の中だけの話じゃないの?」なんてことを聞くことがあります。

しかし、多重人格とは解離性同一性障害かいりせいどういつせいしょうがいという実在する病気の症状です。

そしてやはり病気というからには多重人格と呼ばれる解離性同一性障害になるのは原因があります。

さらに、多重人格はあくまでも症状の一つであり、解離性同一性障害には多重人格以外にも症状があります。

この記事では多重人格について、原因から治療についてまでを実際の患者だからこそわかることを踏まえながら解説していきます。

多重人格の原因

多重人格と聞いてイメージするのはやはり、複数の人格が一人の中に存在している状態でしょう。

実際その通りです。

ではなぜ多重人格になるのか。

実は多重人格になるのは原因がちゃんとあります。

それはPTSDを発症するほどの命の危険を感じるレベルのストレスです。

命の危険を感じるストレス、このように聞いてもピンとこないでしょう。

では具体的に例をあげてみましょう。

  • 犯罪に巻き込まれる
  • 家庭内暴力
  • イジメ
  • レイプ(性的暴行)
  • テロ
  • 災害

このように聞くとイメージがしやすいのではないでしょうか?

この例からも分かるように、多重人格になる原因はほとんど他人です。

他人と言っても家族や知人である場合もあります。

そして、実際に被害を受けた人のみならず、その現場を目撃していた人がなるケースもあります。

※ただし、同じ出来事にあったとしても、必ずしも全員が多重人格になるわけではありません。

このような暴力であったり、犯罪などにより受ける強大なストレスが多重人格になる原因となります。

しかし、このような現実をそのまま現実にしていては耐え切れなくなってしまい、命を落としかねません。

その為に強大なストレスの原因となる出来事の記憶やその時の感情を丸ごと切り離してなかったことにするのです。

この切り離した記憶や感情を持つために別の人格ができます。

これが多重人格なのです。

言い方を変えると、自分自身の命を守るために多重人格となるんのです。

それでは多重人格とは実際にどのような症状なのでしょうか?

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多重人格の症状

多重人格というのは人格が複数存在するというだけのものではありません。

多重人格という症状は様々なことを引き起こします。

多重人格が引き起こす症状とはいったいどのようなものかを紹介してきます。

記憶喪失

多重人格の症状で大きく影響を与えるものが記憶です。

記憶喪失と聞くと全くなにも記憶がない状態をイメージされがちですが、実際には一部の記憶がないことも記憶喪失と言います。

多重人格の原因でも書いたように、記憶や感情を切り離してそれを持つための別の人格です。

その為、もとになる人格はその出来事の記憶は忘れてしまっています。

その記憶のみならず、多重人格で大変なことに、記憶の断続性があります。

これは人格が変わっているときの記憶はその時の人格が持っているということです。

つまり人格Aが出てきているときの記憶は人格Bには引き継がれません。

人格が変わっているときの記憶はつながっていないということです。

その為に、生活にも大きな支障をきたす場合があります。

気が付いたら知らない場所にいたり、知らないものが家にあったりということもあるのです。

フラッシュバック

フラッシュバックというのは過去の出来事を現在体験しているかのような状態に感じる症状のことです。

これは、過去に体験した多重人格になる原因となる出来事がフラッシュバック、つまり再体験するわけです。

記憶や感情は確かに分けてしまっていますが、その出来事はなかったわけではありません。

何をきっかけにフラッシュバックが起こるのかは、人や出来事によって様々なのでこれということはできません。

フラシュバックは何がきっかけになり起こるのかわからないだけでなく、ものすごい恐怖や不安に襲われます。

映像や身体の感覚として過去の出来事を何度も体験するのがフラッシュバックなのです。

頭痛やめまい(身体症状)

多重人格と聞いてイメージされにくい症状が身体に出る症状です。

これはフラッシュバックの症状ということもできるのですが、記憶や感情が出てくるときには身体に症状が出ます。

それが頭痛やめまいといったものです。

症状の程度はその都度違います。

状態によってはうずくまってしまうほどの頭痛、たっていられないほどのめまいをおこすこともあります。

多重人格の治療と薬(体験込み)

実は、多重人格(解離性同一性障害)には治療薬はありません。

うつ病や統合失調症などは、これがという薬があるのですが、多重人格にはそういった薬はありません。

多重人格の治療は心理療法がおこなわれます。

心理療法とは、カウンセリングを基本としたもので、中には資格を持った人のみが行える特殊な心理療法もあります。

実際にEMDRという心理療法があるのですが、その治療を受けるには患者自身に大きな負担も生じ場合もあります。

その為、患者の状態によっては、通院での治療はできず、入院しながらの治療になる場合もあります。(実際私はそうでした)

多重人格の家族が治療のためにやったほうが良いこと

多重人格(解離性同一性障害)の患者家族はいったいどのようにした良いのか。

多重人格と呼ばれる解離性同一性障害の治療のために、家族のできるとても重要なことがあります。

それが、安心と安全の確保です。

安心と安全の確保とは、多重人格になる原因でも書いたように、多重人格になるには相当な原因があります。

その原因は大きな不安や恐怖などの感情にも直結しており、そこには安心や安全といったものはなかったのです。

その為に、安心と安全を確保することがまず重要なのです。

そこで、最も生活上重要になってくるのが、家庭です。

家庭での安心や安全の確保をすることができるのは家族です。

多重人格の患者に安心と安全な環境を作ることで治療の進み方は全く変わってきます。

まとめ

多重人格とは、解離性同一性障害という病気の症状です。

多重人格(解離性同一性障害)を発症するには原因があり、何もなく多重人格にはなりません。

多重人格の症状は複数の人格が存在するだけではなく、記憶喪失や頭痛、めまいなどの身体症状も出てきます。

治療薬がないために、治療は心理療法が中心となります。

心理療法の中には入院が必要な場合もあり、安心と安全がとても大事になります。

多重人格はいまだに認知度も低く、理解もほとんどされていません。

治療のためには家族の協力が必要不可欠になってきます。

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