うつ病とは甘えでなるものではないー原因を知って正しい認識を

現代社会において、よく聞かれるようになったうつ病という病気。

でも、うつ病について正しい知識が広まっているとは、いえません。

それどころか、多くの人に知られているにもかかわらず、うつ病はいまだに誤解されていており、そのことが、多くの患者さんたちを苦しめています

特に「うつは甘えだ」「怠けているだけだろう」という間違った知識です。

ちびいちご
これ聞いたことある!

これは、うつ病が世の中に認知され始めた頃から言われ続けていることです。

現実にはうつ病の患者さんは、甘えているからでも、怠けているわけでもありません。

解離性障害かいりせいしょうがいの私がうつ症状を経験したこともあり、ぜひうつ病、うつ状態について知っていただけたらと思い記事にしました。

スポンサーリンク

うつ病の症状ー大きな特徴3つ

うつ病と聞いたときに、全く初めて聞く病気という方は少ないでしょう。

では、うつ病には、どんな症状があるかご存知ですか?

特徴1 抑うつ症状

うつ病を代表する症状は抑うつ状態です。

抑うつ症状とは、憂うつ感、おっくうでたまらない状態です。

食欲もなく、思考も働きません。

意欲が何に対してもなく、気分が落ち込んでいるのです。

この抑うつ状態は、かなり厄介な症状です。

病気の症状として起きているのですが、周りの家族や友人からは、ダラダラしているとか、気分転換したら治るのではないかと誤解されるのです。

それで、心配した周りから気分転換をすすめられ、実行してみます。

しかし何をしても楽しいと感じることができず、砂をかむようにむなしく感じてしまいます。

かえって、疲労が増し、くたくたになり、そこでまた、落ち込んでうつがひどくなることがよくあります。

実際の体験
私が、抑うつ状態のとき、学校の課題や、食事をして、着替えて、入浴してという、日常の生活が、とても、困難になりました。
それで、無理をして動かない体をようやく起こし、取り組んでみるのですが、どうしても継続して行うことができませんでした。ちょうど、体に鉛が、入っているような感じです。
また、もっと、体調が悪いときは、体を起こす事すら出来ないことも、よくありました。 やりたくないといことではなくて、普通なら、何でもない行動が、その時はそれが苦痛で、できなかったのです。今、思い出しても、とても、苦しかったです。

特徴2 睡眠の質の変化 不眠・過眠

疲れていて眠りたいのに眠れない状態(不眠)になったり、逆にどれだけでも眠ってしまう状態(過眠)になったりします。

MSD製薬のホームページにはこのように書かれています。

眠れないという症状が続くと、うつ病になってしまう可能性があることが明らかになってきました。このため最近では、眠れない・眠りが浅いといった不眠の症状がある場合は、なるべく早い段階で適切に対処することが、うつ病の発症予防に効果的であるといわれています。

MSD製薬ホームページ より引用

このように、睡眠とうつ病には因果関係があり、うつ病の症状としての不眠だけでなく、不眠が原因となりうつ病になる可能性があるのです。

ちびいちご
眠りにくい人はうつ病ってこと?

黒いちご
必ずしもうつ病ではなくとも、眠りは、健康であることのバロメーターとなります。
睡眠が、十分にとれない、眠りが浅い。眠っているにに、疲れがなかなかとれない都言う時は、何かの病気のサインかもしれないので、一度、病院で相談してみることをおすすめします。

不眠

うつ病の不眠について解説していきます。

不眠と言っても、大きく2種類の状態があります。

1つが眠れない状態です。

脳が興奮しており、眠ろうとしても眠ることができないと病院では説明されました。

黒いちご
横になって、暗くしても眠れませんでした。時間がたっても、いっこうに眠気が起きないのです。そのうち、夜が明けてしまうということが、何日も続きました。眠れないことで、昼間は、頭がぼんやりするし、疲れが取れず、苦しいのです。でも、夜が来て、眠ることに恐怖感が出てくることもありました。
実際の体験
病院にて睡眠導入剤を処方してもらいました。そのおかげで、眠りにつくことのできる日もありましたが、薬を飲んでも、なかなか眠りにつけないこともありました。また、そう言う時は、眠れた時でも、すぐに目が覚めてしまうのです。夢もよく見て、眠りが、とても、浅かったです。

黒いちご
実際に私は睡眠導入剤を飲んでいるときであっても、すぐに目が覚めてしまい、ほとんど眠れない日々が続いたことがありました

このように、ひとえに不眠といいましても、症状は様々なのです。

不眠について、MSD製薬のホームページに次のように記載されています。

眠れないという症状が続くと、うつ病になってしまう可能性があることが明らかになってきました。このため最近では、眠れない・眠りが浅いといった不眠の症状がある場合は、なるべく早い段階で適切に対処することが、うつ病の発症予防に効果的であるといわれています。
うつ病での睡眠障害のパターンとしては、夜ゆっくりと眠れなかったり、朝目覚めても気分がスッキリしなかったりする【熟眠障害】、あるいはもっと長く寝ていたいのに、なぜか午前3時や4時に目が覚めてしまって、それからは眠れずに悶々とする【早期覚醒】といった状態になることが多いようです。

MSD製薬ホームページ より引用

過眠

過眠とは、先ほどの不眠の逆で眠りすぎてしまうことです。

過眠状態のときは本当に眠り続けてしまうことがあります。

黒いちご
過眠の状態のときに、一日に数時間しか起きていないことがよく、あったよ

このうように過眠というのは、通常では考えられないほどの睡眠をとってしまう状態の事です。

MSD製薬ホームページにほ次のようにも書かれています。

若い人のうつ病の場合には、逆に極端に眠ってしまう【過眠】という症状が現れることもあります。
MSD製薬ホームページ より引用

特徴3 精神状態の不安定

うつ病と聞かれたとき、気分の落ち込みが、すぐ浮かぶのではないでしょうか?

気分の落ち込み

うつ状態になると、涙もろくなり、気分が沈みがちになるため周りから見ても元気がないことがわかります。

精神的な落ち込みから身体活動も低下します。

このことについて唐木心療内科クリニックのホームページにはこのようにあります。

うつ病になると、ほかの人から見てもすぐにわかるほど身体の動きが遅くなったり、口数が少なくなったり、声が小さくなったりすることがよくあります。このような状態を、専門的には精神運動制止と言います。

唐木心療内科クリニックホームページ より引用

ちびいちご
よく言われるうつ状態ってやつ?

黒いちご
そうです、これはうつ病、うつ状態の大きな特徴で、周囲の人が気づきやすい症状です。
気が付いたら病院への受診を促してあげるとよいですが、本人は、判断力も、気力も低下しているため、受診には、周りの支援が必要です。

焦燥感・イラつき

ちびいちご
それはどんな症状なの?焦るということかな?

黒いちご
この症状は、周囲の人は、なかなか気づきにくい症状です。それと、普通の焦る気持ちとは、少し違います。

うつ病の症状の焦燥感とは、苦しくて、どうしたらいいのかわからないけれど、今の状態から早く抜け出したいという、強い気持ちが根底にあって、強い焦りを感じている状態です。

どうして自分だけなのかとか、情けないなど自分の状態へのイラつきがあります。

通常であれば取り組めることが、たくさんできなくなることでより焦燥感やイラつきが増してしまいます。

先ほどの気分の落ち込みとは違い、周囲が気づきにくい症状です。

唐木心療内科クリニックのホームページにはこのように記載されています。

じっと座っていられないほど焦燥感が強くなったり、イライラして足踏みをしたり、落ち着きなく身体を動かしたりするようになることもあります。このように焦燥感が強くなっているときには、つらさを何とかしたいと焦って話し続けたりしますので、表面的には元気そうに見えてしまい、うつ病だと気づきにくいので注意しなくてはなりません。

唐木心療内科クリニックホームページ より引用

うつ病の患者数

黒いちご
ここで問題です。
うつ病の患者さんは何人中何人くらいると思いますか?

ちびいちご
うーん・・・1000人中1人くらい?

黒いちご
正解は・・・こちらをご覧ください!

厚生労働省のホームページにこのような文章がありました。

日本では、100人に3~7人という割合でこれまでにうつ病を経験した人がいるという調査結果があります。さらに、厚生労働省が3年ごとに行っている患者調査では、うつ病を含む気分障害の患者さんが近年急速に増えていることが指摘されています。

厚生労働省ホームページ より引用

ちびいちご
え!100人中3~7人もいるの?!

黒いちご
そうなんです、これだけの人がうつ病を経験したことがあるくらいポピュラーな病気なんだよ。

このように、うつ病を経験したことのある方や、現在も治療中の方がたくさんおられます。

うつ病になる原因

では、これだけ患者数も多いうつ病ですが、どのような原因で発症するのかを解説していきます。

うつ病の原因には様々な要因があると言われています。

様々と言われるのは、悲しい出来事が原因ばかりでなく、結婚や昇進といったうれしい出来事であってもうつ病の原因となることがあるからです。

そして、環境の変化やプレッシャーといったものも原因になることがあります。

さらに、認知行動療法センターの菊池俊暁理事はこのように述べられております。

うつ病がどうして起こるのか、まだ十分に解明されていませんが、現在わかっている原因として、「心理的なストレス」、「脳内の変化」、「なりやすい体質」の3つがあります。これら3つの原因が重なって、うつ病を引き起こしていると考えられます。

NHK健康チャンネル より引用

ではこの「心理的ストレス」「脳内の変化」「なりやすい体質」について解説していきましょう。

心理的ストレス

心理的ストレスとは、主に学校や会社、家庭内などの対人関係で生じるストレスのことです。

対人関係のストレスとは生活上必ず生じてくるものであります。

しかしストレスは許容できる範囲が必ずあり、その範囲を超えてくると、それは大きな心理的な負荷になります。

対人関係で生じるストレスには、離婚や死別なども含まれています。

実際に、大切な人との死別や離婚が原因となりうつ病になった知人もいます。

脳の変化

脳の変化とは、脳の神経細胞がストレスを受けることで変化が生じるというものです。

認知行動療法センターの菊池俊暁理事はこのように述べられております。

脳にはたくさんの神経細胞があり、さまざまな情報を伝達していますが、その働きで「感情」が生まれます。最近の研究では、ストレスを受けることで脳の一部の神経細胞の形に変化が生じ、それによって感情や考え方にゆがみが起きるのではないかと指摘されています。

NHK健康チャンネル より引用

なりやすい体質

実はうつ病の患者さんの家族がうつ病になりやすいというのがわかっています。

実際に、知人には家族の中に複数名のうつ病患者がいることがありました。

認知行動療法センターの菊池俊暁理事はこのように述べられております。

うつ病の発症に遺伝子が関わっているかどうかは、はっきりとしていませんが、親やきょうだいにうつ病になったことがある人がいると発症率が高いことがわかっています。そのため、うつ病になりやすい体質があると考えられています。

NHK健康チャンネル より引用

さらにここには家庭的要因があります。

周囲のうつ病患者さんの家族でうつ病の方は同一家庭に多くありました。

先ほど不眠によりうつ病になりやすいということがあったように、生活を共にするうえで、生活習慣が似ていることが影響しています。

体の冷えもうつ病になりやすい原因であり冬季うつという言葉があるほどです。

このように、体質的原因や生活習慣によってもうつ病にはなりやすくなります。

うつ病は甘えではない

うつ病になるのは決して甘えからではありません。

自分がうつ病かもしれないと感じたら、病院へ行きましょう。

「うつ病では死なない」という人がいますが、それは間違った知識です。

現在は、うつ病による合併症でなくなってしまうことがあるとわかっています。

うつ病の症状により、日常生活が十分に送ることができなくなる場合があります。

それにより、ほかの病気になってしまいなくなってしまう場合があるのです。

うつ病は決して甘えでなることはありません。

精神科やクリニックへ受診することに対しても間違った偏見が多いです。

しかし実際は病気になったら病院へ行くのは当たり前。

うつ病かもしれないと自分で気付いたり周囲の人が感じたら、病院へ行きましょう。

スポンサーリンク

黒いちごのTwitterはこちら

おすすめの記事